犬系アラサー女子の猫系日記

アメリカンに生きてみたい。会社組織で十ン年、忠犬ハチ公を続けて来たアラサー女子が気ままな猫系生活に転身してからのオキテやぶり日誌

「夢と魔法の気持ち」

昨日、夫が会社で当ててくれたチケットで、相当久しぶりに、朝から夢と魔法の王国へ行った。

 

ものすごく楽しかった。

 

そして翌朝のこの気持ち。昨日がどれほど良い日だったかを物語る切なさ。本当に久しぶりで、思い出したことが沢山あった。

 

私は保育園生の頃からこの世界のアニメが大好きで、ぬいぐるみを肌身離さず持ち歩いていた。母がレンタルして来た短編アニメを見せてくれたのをキッカケに、まわりが日本のアニメに夢中になる中、ただ一人、短編アニメに釘付けだった。外出する時もアニメを持ち歩けるように、画用紙に好きなシーンをいくつか描き、いつかアニメを持ち歩けるようになりたいと思っていた。

 

王国へ行くのは本当に楽しみだった。

幼い頃に買ったお土産のワクワクは、今でもハッキリ覚えている。

 

何が言いたいかって、

 

私の根本は、この世界観で出来ている

 

ということ。

ぬいぐるみ遊びが大好きだった私はじきに、彼の自伝に合わせて物語を展開して行くこともあった。私の心の中には自然と、

 

彼のようになりたい

 

という夢がふくらんだ。

 

幼いながらも、楽しいストーリーなしに、人を楽しませる空間は作れないことはわかっていた。ストーリーは漫画やアニメ、映画から生まれるものであることもわかっていた。だからこそ、小学生の時には絵本、漫画、アニメを、中学生の時にはアニメを、高校生の時には映像を作るようになった。

 

私の夢は一変もしなかった。

 

社会に出て10数年。映画、アニメ製作、ストーリーを使った空間、ゲーム製作…それを創るための技術や人脈には、ある程度出逢えたと思う。

 

今回、心の底からハッとしたのは、忘れていたことだった。

 

実は私は一度、この国関連の会社で内勤をしたことがある。大好きな場所の近くで働けるなんて夢のようだと、入った当初は永遠に務める会社だと思っていた。ところが、思わぬことに、そこでの人間関係が、私がこの世界観が好きであることを

 

潜在的に全否定

 

することになった。たった一人の影響だったが、私にとっては大事件だった。1年半我慢したことで、

 

私の根本は必然的に封鎖されてしまった。

 

それ以来だと思う。あんなに頻繁に行っていた王国に足を踏み入れなくなってしまったのは。行っても、海の方ばかりで、それも、朝から丸1日行くようなことは皆無だった。

 

何が言いたいかと言うと、

 

思い出した

 

ということ。イベントの度に限定グッズを買っていたこと。カメラのズーム機能を使って様々なアップ写真を撮っていたこと。洋服やアイテムを全て合わせてイベントとして行っていたこと。学校の帰りに一人ででもよく行っていたこと。

 

昨日の今日で、今すぐにでも行きたい。

やはり、触れていたい空間に違いはない。

 

私の夢は、小学校の時から変わらない。

 

その思いや気持ちが、同じく楽しさを作る人たちには通じて、最近では、顧問になって欲しいなんて話もいただいた。

 

そんなことを言っていただけるキッカケになった仕事も、全て、音楽を聴いて、あの世界のことを思い出しながら作ったものだった。それなら、アイディアを出すのはどこでもいいのだから、月に何回かは、あの空間を職場にしたっていいのではと思った。

 

こんな発想が出来ないくらい、

 

閉ざされた扉は堅かった。

 

中学生の時、まさに私はこの世界に救われていて、人一倍思い入れが強い時期だった。人間関係がうまく行かず、唯一自分が解放出来る世界。それを共有する友人も出来た。中学時代のイベントの動画を見ると自然と涙があふれて来るのはだからかもしれない。

 

これだけ人に夢を与えられるのは、多額の投資、細部へのこだわり、夢や魔法を信じる思い、それはそれは、並大抵のものではないことが想像出来る。けれどもやはりはその根本に、同じく夢や魔法を信じる気持ち一心で作った、ストーリーがある。どれだけ多額の投資をして世界を作っても、そこにワクワクするストーリーがなければ、人の心を動かすことはまず難しい。

 

私は、触れていたいと思った。

だから、顧問になったら、アイディア出しの職場はここにしようと思った。