犬系アラサー女子の猫系日記

アメリカンに生きてみたい。会社組織で十ン年、忠犬ハチ公を続けて来たアラサー女子が気ままな猫系生活に転身してからのオキテやぶり日誌

「構う」

仕事に入る前に、ちょっと語ってみたいことがある。

 

ちょっと変な話になるけれど、私が人にしていることって、

 

「構う」

 

ってことなんだなと、昨日の夜なんとなく思った。

私はよく、こんなことを言われる。

 

「君は出会った人に対して"まずは肯定しよう"という姿勢が見て取れる」

「会った時、いつもニコっと笑ってくれるから承認されたようででホッとする」

「言って欲しいことを言って欲しい時に言ってくれる」…

 

そうしようと思ってそうしているわけではないが、いつの間にか身についていたことだった。そして私は、こう言われることを最も嫌う。

 

「あなたはいい人だからうまく使われないように。」

「あなたは必要以上に頑張っちゃうから。」

 

休職する前、ネットでのこんな言葉に心から共感した。

 

"人は基本的に自分の見たいと思う相手の側面しか見ない"

 

私は、いい人ではない。

人を構うのも好きでやってるわけじゃない。

自分をしっかり持っているから騙されるようなこともない。

自分のやりたいこと以外に対しては人一倍頑張れない。

 

要は、休職するほどの疲れは、この、まわりが見たいと思っている自分を演じ続けることに対しての疲れなのかもしれない。

 

自分を構う時間がなさすぎて、人を構ってる余裕がなくなった。のだと思う。

 

よく、人付き合いに対して頑張り過ぎだから無理しないでいい、なんて言われるけれど、人が目の前にいる以上、

 

構ってしまう

 

のが私のサガ。

だからそれを変えるってことは潜在的に無理だと言うことと、人格だから変えろだのなんだの言われることに対して腹立たしさを覚えるという価値観がここ数年でよくわかった。

 

自分で変えられるところは変えて来たつもり。けどこれは変えられない、変えたくない面なのであれば、付き合い"方"を変えればいい。というのが、働き方を変えた一番の要因かもしれない。

 

変な言い方になるけれど、子供でも大人でも、欲していることを与えた時の、あなたに関心がありますよと表現した時の相手の嬉しそうな表情を見ると、本当に皆、構って欲しがっているのだなぁと感じる。

 

仕事で子供の集まる場所へ行った時、一人の子の話をそうなんだ~!とリアクションを入れながら聞いていると、次々と子供が集まって来て、自分も自分もとアピールをして来る。この時にもまた、あぁ人は、本当に構ってもらいたい、承認されたい生き物なんだなぁと感じた。

 

それはもちろん私も一緒で、ものすごくうまく構ってくれる人を目の前にすると、おもしろいくらい心の引き出しが開いて、楽しくなって来る。この人だったら聞いてくれる!とまた会いたくなる。

 

けれどもこの"構う"はやっかいな性質を持っている。それは、依存性。

 

「あなたのまわりには構ってちゃんが集まる。」なんて言われたこともある。

実際その通りで、会ってちょっと構ってあげると、もっともっと!となって、毎日の様に電話やメールをして来るが、その殆どは、自分の話。

 

構うって、相当な労力がかかることだったりする。

私はよく、こう表現する。

 

人と、単発で会うのは得意だけど、継続的に会うのは苦手。

 

何と言うか、私の中に人を構えるエネルギーみたいなものがあるとすれば、1日の内に使えるエネルギーには限りがある。感覚的だけど、単発で会う場合は、会わない期間に一度相手に対するエネルギーがリセットされて、再会する時には満タンな状態でいられるからバランスがいい。

 

それに対し、毎日の様に継続的に会うとなると、エネルギーが補充される前に、もっと深いエネルギーを求められる様になるから、結果的に疲れてしまう。これは、不器用が故の人付き合いなのはわかっているけれど、自分自身が簡単に心を開こうとしていない以上、環境を変える他ないのだと思う。

 

何故、今私がバランスを崩してしまったのか、その原因はおそらく、結婚だった。

多分、本人もそんなこと思ってないだろうし、私自身もここに来てわかって来たことだけれど、夫は結構な隠れ構ってちゃんなのだと思う。

 

構って構ってと積極的に求めるわけではないけれど、潜在的に構われるのが大好きなタイプ。そして、相手のことを構うという概念を知らない人。だからこそこないだの様に、「言わなくたってわかってよ!」=「私のことも構ってよ!」となってしまう時もあるのだと思う。

 

じゃあどうするか。会った時には構いたい、けれども継続的にそれは出来ない、それなら全ての人付き合いを単発的な連なりにする。それが今回の答えだった。

 

ところで、最近おもしろい記事を見た。

面白さ、憧れ、個性、どう思われるかを捨て、自分の役割に気付いたら仕事が広がった。