「野望と平凡」
派遣へ来ると、そこにはとても良い意味で、
平凡な空気が流れている。
家へ帰ると、整理しきれていない作業道具から、
野望が滲み出て来る。
野望で戦った後の連絡にはいちいちキビキビし、平凡な世界からの連絡には度々ホッとさせられる。
私はやはり、飼い慣らされて来たからか、
平凡な生活に順応しやすい。
そうするとまた思い出す。
考えるより諦める方が簡単だから。
平凡な生活に寄り掛かれば、どれだけ平和なことか。
新しい派遣先の職場は、前社とは大違い。図書館のような静けさの中、一人一人が繊細に働いている。無論、前社にいた様な"構ってちゃん"は(少なくとも私の部署には)いないし、
構ってちゃんになりうる距離
に近づく可能性もない。
何度も言ってしまうけど、私にはこのバランスが必要だった。
一喜一憂の激しい野望
に振り回されてばかりではいろんなものが崩されてしまう。
とにかく、良い派遣先が見つかって本当に良かった、と、この機会に言っておきたい。