犬系アラサー女子の猫系日記

アメリカンに生きてみたい。会社組織で十ン年、忠犬ハチ公を続けて来たアラサー女子が気ままな猫系生活に転身してからのオキテやぶり日誌

「上司とは」

自立するのって、大変だ。

 

学生時代、強度な依存症で自分を見失っていた私が

唯一見つけた居場所が仕事だった。

 

何がそうさせたのかはわからないけど、

「これをやれ」と指示されて、それに精一杯応えると、

お金という形で評価される。

 

その頃からしばらくは、

 

"ガッツ(根性)"

 

だけが私の取り柄だった。

 

技術やセンスはいまいちだけど、ガッツだけは買う、なんてこと、

いろんな上司に言われたのを思い出す。

 

始めの頃の私の上司達は厳しい人達で。

それが始めでよかった、と思う。

 

私が見せられるのは"ガッツ"でしかなくて、今思えば、

認めてもらうために、無い物作って必死だったなぁと思う。

だからこそ、その時からすでに、ありのままの自分と頑張ってる自分との

落差が激しすぎて、気を病むことは多かったかも知れない。

 

けど、

 

初めて感じる"居場所"

 

だったのを、よく覚えてる。

 

インターンで入った会社が、ワンマンな上司の都合で一時保留になって。

やりたかった事をやってる人のアシスタントって形でフリーで働いて。

 

その時の上司は業界一厳しいなんて言われるような人だったけど、

ハードの事とか、技術の基礎の様なものは、この上司から教わった気がする。

 

フリーというのをいいことに、上司にはいろんな所に連れて行ってもらった。

一人っ子の私的に、上司にベッタリ1対1で仕事するって形態が合っているの

かも知れないなと思うのも、私と父の関係がそうだったからなんだろうな。

 

上司の仲間にも沢山合わせてもらって。

みんな年上だから、とにかくかわいがってもらえて嬉しかった。

 

とにかく厳しい上司だったけど、私の個性は受け入れてくれて、

技術に関してはちゃんと、向かうべき方向を示してくれたんだよなぁ。

 

その内私は、営業とか企業とか、人と関わる、今となっては驚きな方向に

興味を持って、一度企業で働いてみたいからって、転職をしたんだった。

 

転職先でも、一番年下だったから、みんなかわいがってくれて。

今思えばどうしようもないものでも、まわりに同じ技術の人がいないから

みんなすごいすごいって言ってくれて。褒めたら伸びるとはまさに

この事で、私は私が行ける範囲でどんどん上を目指せたのだと思う。

 

その時も、上司とはベッタリ、仕事は基本的に、上司を介さないとしなかった。

ここは大学に行かなかった私にとって母校のような会社だったけど、

あまりにナァナァになっている自分に嘘がつけなくて、転職した。

 

次は、私がまさにやりたいと思っていた、夢を叶えるような所。

けど、本当に本当に厳しかった。

 

ストレスMAXだった。

 

この会社でも上司とはベッタリだったけど、とにかく厳しくて、

ナァナァな前社で怠けまくった脳内はもみくちゃにされたし、

主任で部下もいたようなプライドはズッタズタに崩れたし、

ずっと頭だけを動かしていた環境から、身を削って実務をやらなければ

いけない環境で、とにかく我武者羅に働いた。

 

結果的に潰れてしまったから転職をしたけど、この会社での経験が

まさに、今の私を活かせてくれていることは間違いない。

1年後に入りたいと思ってももう会社はなかったと思うと、

縁て本当にあるんだなと感じる。

 

次に行った会社の上司は、私と似ていて独占欲が凄まじかったけど、

やはり最初の頃はベッタリだった。独占欲が凄まじ過ぎてちょっと

ついていけなくなって、唯一会話する事を許された先輩も病んでて

毎日モラハラされて、本当に大変な1年半を過ごした。

 

なんとか表面的に円満退社したものの、精神的にはボロボロ。

けどとりあえず、やりたいと思えた会社に転職した。

 

その会社も、上司とは基本ベッタリだったんだけど、

その上司が少し変わっていて、つかず離れずのめちゃスパルタ。

会社自体も男社会だから誰かに頼ってどうっていう環境は一切なくて、

その時の私の精神状態ではとても続けられなかった。

 

毎日マカを飲んで奮い立たせていたけど、もう限界で、

手のひらにブツブツが出来たり震えが止まらなくなって、初めて休職。

 

じきにその会社は辞めたけれど、私にとって一番恐いのが、

こういう環境なんだなって事がよくわかった。

 

こういう環境って何かって言うと、ピンで自立しなければいけない環境。

誰にも頼れず、誰も守ってくれず、誰も助けてくれない、

自分で全ての責任を負って動かなければいけない環境。

 

けど、もしかしたら、

 

男の子って、こういう世界で生きている

 

のかも知れないね。

 

だから、私はよく、強い、男っぽい、自立してるって言われるけど、

それは表面的な部分だけであって、内面はやっぱり、ザ・女の子なんだなと思う。

 

休職して、辞めて、次は初めて派遣ていう働き方をしてみた。

 

そしたら初めて同僚が出来た。

 

思い返せば、

1社目も上司にベッタリ(先輩はいたけどあまり関わらない)、

2社目も上司にベッタリ(チームメンバーはいたけど直接関わらない)、

3社目も上司にベッタリ(まわり沢山いたけど仕事で直接やり取りしない)、

4社目も上司にベッタリ(同僚いたけど男で自立してた)、

5社目も上司にベッタリ(独占欲強すぎて捨てられモラハラ先輩にたじたじ)、

6社目も上司にベッタリ(特殊な人だった上、先輩はいたけど同僚はいない)

だったなぁ…。

てか、企業体で言ったらこの時点で4社だけど、フリーも含めると転職数多。

 

だから、私には同僚も同期もいなかった。

同僚がいる環境で競争するよりも、上司にベッタリで仕事に

集中出来た方が自分に合ってると思ってたから。

 

けど結局、7社目も上司にベッタリだったのかも知れない。

結局、部署は何度も変われど、その人の下で"良い部下"を演じ続けたのは確かだから。

 

けど、忘れもしない。

朝、心身共に体調を崩しがちな私が恐る恐る出社すると、

上司がしょーがねぇなぁとジョーク交じりに受け入れてくれて、

何故かすごく安心したのをよく覚えてる。

 

なんでこの人に認められると

こんなに安心するんだろう?

 

と思った。

 

この会社では、3人の、良い戦友が出来た。

友達とは違う、不思議な仲間。

 

そして結局私はこの会社で、

 

自分の心を見つけた。

 

5社目の上司にも7社目の上司にも、辞める間際、私はこんな事を言った。

 

私は、あなたの事を誰よりも理解しているつもりでした。

けど、あなたは私の個性を1つでも理解していますか?

 

と。

はい。この時点で私はサラリーマンではないんです。

本当の意味で、私の価値観が脱サラした瞬間なんだと思います。

 

4社目の上司には、「君は素直だ」と言われた。

5社目も6社目も7社目も、上司は皆、"自分がこうであって欲しい部下"を

演じている私に満足していたのだと思う。だから、上司は皆、未だに連絡して来る。

 

つまりは、

 

"言う事を聞いてくれる良い子"

 

でい続けた期間なのであって。

 

それに、ありのままの私が、叫びを上げたんだと思う。

 

そしてもう1つ思い出すのは。

 

私に初めて部下が出来た時の事。

私もまた、これまでの上司のように、部下とベッタリ。

私だけの指示で動いてもらおうと、私の思い通りの部下になって欲しいと思った。

 

だから、始めにそうしてくれる部下に依存したし、

部下に同僚や後輩が出来て、自由に活動し出すのに耐えられなかったりした。

 

これって、すごく深い意味のある事だと今思う。

 

私はこれまでずっと、上司に依存していた。

けど、何故か"恩師"と呼べる人はいなかった。

 

今、その答えが、

"私の個性を認めてくれる"人ではなかったから、

なのではないかと思う。

 

それは、サラリーマンだし、組織にいる以上、会社が求める社員で

あればいいだけで、個性なんて必要ない、と言われればその通り。

 

けど、私はどこか、上司に潜在的に求めていたものがあるのだと思う。

 

それは、お父さん。

 

つまり、

 

上司=お父さん

 

なのだと思う。私にとって。

 

自分の行くべき方向を指示してくれる。

その通りに出来たら認めてくれる。

 

私の父が、今思えば、まさにそんな人だった。

 

お前はこれを学んでおけ。

人生にこういう事が大事なんだぞ。

 

父はめったに認めてくれなかったけど、指示はしてくれた。

 

そう、仕事はまさに、父との絆なのかもしれない。

だからきっと、私にとって根強いもので、一生やめられないものなんだと思う。

 

仕事は、私のライフワーク。

父と私の、絆。

 

けどそこで、私は自分の心の声と向き合ってみた。

 

"良い子"でいれば、上司は私を認めてくれる。

私はそんな道を永遠と歩み続けたいと思っているのか?

 

今思えば、答えはYESであり、NOであるのだと思う。

 

仕事に個性を活かせるようになったのは、父と母のおかげだと思う。

だから、"良い子"でいる必要はなくて、個性を活かす仕事をするのが、

私という人物にとっては向くべき方向なのだと思う。

 

けどやはり、私の中には、軟子(アダルトチルドレン)がいる。

 

軟子はやっぱり、いつも指示してくれる、自分を守ってくれる、

 

上司という存在が必要なのだと思う。

 

だからきっと私は今、指示されたものを淡々とこなす派遣の環境も必要だし、

委託された立場とは言え、上司の様にベッタリ働ける担当の存在が必要なのだと思う。

 

わがままだけど、これをやるにはあなたが必要、と頼ってもらいたいし、

絶対的な(自分がこの人には頭が上がらないと思えるような)存在の人に、

自分の特性を理解してもらった上で指示してもらえる環境が凄く大事なんだと思う。

 

今はそれが、取引先の前担当者であり、現上長的な人なんだろうなぁ。

 

だから最近、上司的な立ち位置であって欲しい担当者に喝を入れたんだろうなぁ。

だから最近、確固たる上長的存在の人に指示をしてもらってホッとしたんだろうなぁ。

 

肝心なのは、前のブログにも書いた、"服従"という関係。

 

私はこれまで、"良い子"でいる事で、上司に認められようとしてた。

けど、それには本当の自分が黙っちゃいなかった。

 

単純に言うと、自分のありのままを認めてくれる上司、

お父さんが欲しかったのかも知れない。

 

ちょっとまとまりがなくなって来たから、続きは次のブログにしようと思う。