「強欲」

また新たに(というか改めて鮮明に)わかったこと。

私は、自分の欲を押し通そうとする強情な人や、自分の欲に奔放な、強欲な人が大嫌いなんですよね。

何故なら多分、根の私がそういうタイプだから。けれども人の前では(多分それはいけないことだと思い込んでいて)、それを押し通すことが出来ずに我慢しているから。

自分がダメだと思って我慢していることをまんまとやっている人の姿に、人はイラッと来るとか言いますよね。

夫とか、派遣で一緒に働いてる人の1人なんかはそうなんだけど、良い意味で欲がなくて穏やかなんですよね。だから、自然と人に合わせられるし、むしろそれが自然な形なんだと思う。

けれども私は、本当はめちゃ強欲でわがままなタイプなのに、前述したように、人を前にすると無批判的に過剰適応してしまうから、強欲な部分をググッと抑えて一生懸命無欲な、人に合わせる人を演じてしまうわけです。だから人からは、

人に合わせすぎる

おおらか

嫌と言えない

いい人

いいように使われそう

なんて言われるんですよね。実はそうじゃないと言うと大抵驚かれる。しかし最近は、相手が欲を押し通そうとして来てイラっとしたら、

何が嫌なのか、自分の中の本質を見抜く ← これがわかるとイライラの1/3は解消する

本質を適えるために、他の欲を無くして相手の欲の一部を適える

  ↓結果

交渉の中で5ある内の3くらいは受け入れる姿勢を見せて本質の1を適えやすくする

というテクニックを辿るんですが(簡単に言えば、自分がどうしても譲れない部分以外の欲は無くして相手に譲り、本質を得る(かわし作戦))、この本質さえも

ま、いいか

とチャラにさせてくれる魔法の言葉があります。それは、

ごめんね。

ありがとう。

私は単純だから、こちらの都合考えずに自分の都合ばっか押し通そうとされたり、頑固な欲をぶつけられたりするとすぐ

カッ

となるんですが、

忙しいところ申し訳ないんだけど…

本当に助かるよ、ありがとう。

こんなことで困ってない？大丈夫？

無理言っちゃってごめんね。

なんて言われたらイライラなんて綺麗サッパリ！

私に任せなさい！

となります。それが、一緒に仕事なんかをしていても気持ちのいい人とストレスばっか溜まる人との違いなのだと思うんですが、要は、

命令されるのが大嫌い

なんですよね。

自分が長女タイプだから、根っからの長男長女タイプやリーダー気質の人とは基本折りが合わないんだと思う。しかし巡り合ってしまったら、基本的には私が下手を演じるけど、その時点でカナリのストレスな上、相手はそれが私の素だと都合よく受け取っていい気分だからその気になられるのが面倒くさい。

その点、最初は何だこの人と思ったけど、根っからの猫っぽい人は付き合いやすい。なんと言うか、対等というか、個々それぞれというか。冷たく言えば、人は人、我関せず、なクールな人だけど、それが居心地良い。まわりをよく見てる分、合わせはしないけどすごく気を使ってくれているのがわかるし。それがけして、お節介ではないんですよね。

反面、今回もこの気分を知るキッカケになった強情な人ってのが本当にお節介なリーダー気質で、なんだかすごくわかりやすく感じたんですけど、

私は多分、根は猫で、誰にも邪魔されず気ままにマイペースに生きていたいタイプなんですよね。基本人間に従うって発想がない。けれども、対人における元々の性格や、幼少時代に構築されてしまった過剰適応な面がまさに忠実な犬にさせているんです。

だから多分、自分の本質である猫をありのままに解放している猫や、猫っぽい人が苦手だったんだと思うけど、今の働き方をするようになって、私なりの猫の解放が出来るようになったから、猫や猫っぽい人のことが理解出来るようになって来たんだと思う。

猫と一緒に住んでわかったけど、猫ってただ、自分の時間を大切に、ゆったり過ごしてるだけなんですよね。こちらには何も求めて来ない。決まった時間に餌くらい。寒けりゃ暖、暑ければ冷。ほんと目的ありきなことばかり。基本全部自分でやるし。だから別に害がないんですよね。

その点犬って、従うけど多くを求めて来る。常に構ってあげてないとどんどんダメになって行く。私は元々犬派ではあるけど、自分の根が"常に構って欲しい"わけでも"誰かに従いたい"わけでもないから、犬ではない。ただ、見捨てられ不安的なのが強いから、犬を手段として使っているだけなんだと思う。

だからこそ、私に忠実な犬を求める仕事や人とは関わりたくない。このお節介がまさにそう。自分が猫で、人に犬を求めるタイプ。そして私自身もこのタイプだから、よくわかる。人に犬を求めるのは、元の性格もあるけど、基本は自分に自身がないからであることが。

なので私は元々、自分が猫で、相手が犬だとものすごく相性がいいのだけど、最近では、自分が猫で、相手も猫でもなんとなく成り立つようになった。しかし、お互いが犬を求める猫だと地獄になる。

仕事である以上もちろん適応は最も必要なことなんだけど、今の私にとって、何かを一緒に作るには、相手が犬でも猫でもいいんだけど、犬を求める人でないことが最低限の条件だな。だって目的がまるで違うんだもん。

とまぁ、嫌な気分になった時は、自分分析して本質がわかるとスッと癒されるんですよね。