「Freelance」
本当は、
「フリーランス 存在意義」
なんて検索で、
私と同じ不安を感じてる人を探そう
となんてしてみた。
けど、この、「フリーランス」の意味が、中世の
"自由契約の騎士"
って意味だなんて、知ってちょっとカッコいいなーと思った。
私はミーハーだから、やはりイメージに左右される。どうしても「フリーランス」って「フリーター」とか「自由人」とか勘違いされがち。私自身も堂々と
「フリーランスです。」
って言う自信がなくて。
けども、この1年我慢しながら働いて、私が散々未練を持っていた立場は、
だったわけで。
さっきテレビで、派遣法が変わるかもしれないって話題で、
それでは困る
と言う派遣女性がインタビューを受けていた。
「会社に3年後、君に仕事はないと言われた。」とか、「シングルマザーだから3年で終わりなんて困る。」とか。
その考え方にハッとした。
私は、ものづくりの仕事をやって来たからなのもあって、アメリカの、
プロジェクトごとに契約をする
という様な働き方に憧れを抱いてた。
1つの事を極められない分、プロジェクトごとに、
作りたいものがある会社に転職をする
という働き方を繰り返して来た。
今ではそれぞれの会社の上司や社長がクライアントともなりうるのだけど、社会進出第一歩がフリーランスとしての働き方で始まっていたから、その後7年間、
正社員
↓
正社員
↓
↓
正社員
と企業を転々として疲れ切って今と同じ様に休職した時、今の会社のこんな面接と出会いで、あぁ、こんな働き方が自分には合っているのかもしれないなぁと思った。
面接で言われたことは、
「派遣社員として契約出来るのは1年のみ。その後は、個人事業主として常駐してもらうことになる。」
どこの会社に社員として所属しても、作りたいものの方向性が変わったり、所属の深見が増して来ると続けられなくなるのなら、
はなから所属しないって手もあるんだな
と思った。
そしてトライアルで単発の派遣仕事をした時、大学の非常勤講師、受付、執筆をやっているから、
明日の予定が手帳を見ないとわからない。
という女性に出会った。
私は心底そんな働き方がうらやましくて、一気に目標が見えた気がした。
けれどもその時の私にはまだまだフリーランスとしての働き方意識なんて備わってなくて、席にいれば給料が入って当たり前、仕事は社内でもらいにいく、むしろ
席にいれば降って来る
と思っていた。
意識がガラッと変わったのは言う間でもない、約束の1年が経ち、流れのままに独立した時。職場環境は変わらないものの、
月末に請求をする
という行為が発生した時、あれ、これはまさか、社内にクライアントがいないとヤバい事になるのでは…と初めて危機を感じた。
(今私が休職をして退職に至っている上司の難がすでにここから始まっているのだけど、それはまた別で話すとして…)
社内にはその頃から面倒な派閥があった為、社内に堂々と請求出来ないのであれば、フリーランスという立場をうまく使って、社外(いつか一緒に仕事をしてみたいと思っていた新規企業や元上司、講師)から仕事を取ってくればいいと、行動に移した時の実績が今の営業トークに繋がっている。
何が言いたかったかと言うと、独立して一番ギャップに驚いたのが、それまでの私は
「お金はなんとなくついて来る」
的な感覚でしか考えていなかった事。元々稼ぐとか儲けるとかって事にはあまり興味がなく、好きなことをやってお金がもらえるならそれ以上の事はないと思っていた。
けれども実際独立して、自分で自分の値決めをしたり価格交渉をしていると、何よりもまず、
自分の商品価値を理解し、
管理しなければいけない事
に気付いた。フリーランスの2年間はとにかく色んなことを学び、人に仕事を振ったこともあり、雇い側の気持ちも少しだけわかれた様な気がした。
だから、会社員に未練を感じつつも、インタビューで
「どうしてくれるんだ」
と言っている方々の言葉が少し不思議に感じたし、何故こんなにも脅威ばかりの世の中で
何か1つだけに依存する選択
が出来るのだろうと思った。
未練は感じるしもちろん不安もある。
けれども、3年はおろか、正社員として半永久的に1社だけと契約をするなんて
私には想像がつかない。
自分でもなんて難儀な人間なんだろうと苦笑いが出るけれど(苦)、私はきっと、この葛藤としばらく付き合って行くことになるんだろう。言い方を変えれば、文頭にある、私なりの
"自由契約の騎士"としての存在意義を確立する
事が、ここ数年の目標になるのかもしれない。