「独子と軟子」
今回のPMSもちょっとキツい。
というより、やはり
人とのコミュニケーション過多
になると、余裕がなくなる。
週末、楽しみにしていたものの、冠婚葬祭や付き合いで殆ど一人の時間がなかったためか、夜は久しぶりに夫と口論になった。テーマはお金のこと。
自分の辛みを訴えるのはキツいことで、口論のあらすじとしては
「こんなこと言わなくたってわかってよ!」
なのですが、ここには口論で自分の口から出て来たことによって、自分自身でも再確認したことがあったので書いておきたいと思います。
まず、私は、ライフステージが変わろうとも、
いつだってキャリアウーマンでありたい。
と思っているようです。
ここで言うキャリアウーマンとは、大手企業に属してバリバリ働く女性の長期賃金労働者のことではなく、私の勝手な定義付けですが、
いつだって金を稼ぐ女。
という意味を持ちます。
学生の頃、Destiny's Childの
「Independent Woman」
って曲が大好きで何度も何度も聴いていました。(今、久しぶりにPVを観たらCGのクオリティに驚いたw)
"自立した女でいる"
ってことは、ある意味私のモットーなのかもしれません。
これも、父のことや両親の離婚など、こういう考えに至った理由がそれなりにあるのですが、それはひとまず置いておくとして、人一倍何かに依存しがちだった学生時代、私を奮い立たせてくれたのはこんな曲だったし、
実際、同級生よりも1年早く、一般的には3、4年早く社会へ出て、バイトではなく、
自分の作るものや経験知識そのものがお金になる
ことの実感が何より私を自立させてくれたように思います。
正直、初めて社会に出た時は、
仕事が私の居場所。
と感じました。
お金を稼ぐことがいつの間にか私の自信に繋がっていました。最近、倒産して以来久しぶりに会った、当時の社長や上司にこう言われました。
「君が結婚するとは思わなかったよ。」
これには私も思うことがあります。
学生の頃から散々自立自立と言って来た私ですが、この会社で仕事に夢中になり過ぎて、結婚の話がなくなったのを筆頭に、仕事と家族以外の全てを失う経験をして以来、
"普通の女の子でありたい"
という、自分でも驚く価値観が芽生えたことから第二ステージが始まりました。
母は私を、「一見強そうに見えて、中は意外にもろい子」と表現します。
前のブログでも書いた気がしますが、根本的な私はもろく、人に依存しがちな素質があるため、子供の頃に作り上げた、もう一人の自分、
"自立した自分"に寄り掛かっている状態
が最も良いバランスを作ります。
そしてここからが本題。
今、何が辛いかと言うと、この自立した自分(以下独子)が疲れ果てちゃっていること。独子が元気な時はなんら悩みもなく、フリーランスという働き方にも誇りを持ち、お金がないならその分稼げばいい!という発想になるのですが、いつも盾になってくれていた独子が疲れて倒れてしまったために、もろい自分(以下軟子)が
むき出し
状態になってしまっているのが辛い原因なんです。
軟子にいくら「独立するんでしょ!」「頑張って!」と声をかけたところで、
え~、そんなこと出来ないよ~
働く元気なんてないよ~
状態で元も子もない。
実際には、休職するくらい弱っていたのに、個人的な仕事付き合いは相変わらず忙しく、休めていないのに、退職、独立と進んでしまったのが早過ぎたのだと思います。
今やるべきことは、独子の回復を待つこと、そして、回復してからも、独子に負担をかけすぎない働き方を見出していくことなのだと思います。だって、
それが本来の自分ではないわけだから。
どんな環境であれ、稼いでいること、収入のある女でいることが自分を自立させるのに、今は疲れてしまってそれが出来ないのが辛い。けど、働き過ぎたからこその結果なわけで、休めば復活することはわかっているものの、休むことにもお金がかかる。
そこで昨日の口論は、夫にも軟子の存在に気付いて欲しいのに、常に私が独子だと思っていることへの「こんなこと言わなくたってわかってよ!」だったのです。
しかし実は、独子が倒れたこと、
自分でも気付けていなかった。
それだけ独子は負けん気が強く、人に気を遣うタイプなので、倒れていても
「大丈夫大丈夫!私は元気だよ!」
と言って来るんです。だから自分でも気付けなくて、まわりにもこれまでと変わらない自分をアピールしていたりして。
そりゃ夫だって気付けないわな。
倒れて横になりながらも独子は言います。私が理想とするキャリアウーマン像は、
・責任感が強く
・向上心があり
・技術や知識で人の課題を解決出来る専門職で
・仕事にステータス感、自信、誇りを持っていて
・スーツをピシッと着てビジネス街を颯爽と歩く女である
と。確かに、ビジネス街をピンストライプのスーツをピシッと着て颯爽と歩き、高層ビルの高層階でチャキチャキ働いていた時期もあったよ。
けどそこにだって軟子はいたんですよ。
これまでの社会人生活十ン年間、独子が我武者羅に働いて
↓
疲れ、軟子むき出し
↓
独子が我武者羅に働いて
↓
疲れ、軟子むき出し
の不器用ループを何度繰り返して来たことか。
近々では独子を休ませることが必要なのでしょうが、これからは、
働き方をも自分で調整出来る環境
にしたのだからこそ、
独子に負担が掛かり過ぎない働き方
を、そして、(相手のある仕事だから)やむを得ず独子が我武者羅に頑張らざるを得ない状況になって倒れてしまったとしても、
軟子でも負担なく出来る職を得ておくこと
なんかが必要になって来るんじゃないかと言うのが今回の教訓となりました。